JUGEMテーマ:つぶやき。
こんにちはikeです
私はアロハファクトリ−を仲間たちと一緒に立ち上げたのだが、現在は私が1人で運営している。
創業当時は「儲かったらみんなでタキシ−ドとイヴニングを作ろうぜ」とか言っていたが、それも叶わぬ夢になってしまったわけである。
嫁さんは7年前に、そしてアロハじじい2号夫妻は一昨年に亡くなってしまったし、創業当時に手伝ってくれたKanちゃんは個人の都合で運営から離れてしまった。
今は外部スタッフに手伝ってもらいながらサイトを運営しているが、こうなってしまったのも残酷な運命なんだろう。
それでも・・・時には創業当時の活気ある状態を思い出してしまうよね。
ネットショップなんて商売は、3年も経てばその90%が撤退してしまうと云うが、私は意地でこのサイトを維持している。
怠け者の私がよく頑張るもんだと思っているが、たぶん創業当時の状況が忘れられないからだろう。
みんなが手弁当で参加し、私たちは飲みながらアイデアを出し合ったもんだ。
なんと言うか、ちょっと青春っぽい雰囲気だったと思う。
40代のオッサンたちが集まって青春も何もないもんだが、私はあの雰囲気が忘れられないのである。
どうせなら、もっと早く始めりゃ良かったと思っているくらいだ。
そして、そんな雰囲気もいつの間にか失われてしまったね。
青春物の映画にありがちなパターンだけど、そんな物語には挫折が付き物なのである。
創業期のデザイナーが脱退し、次には私を手伝ってくれていた嫁さんが急死した。
この時点で私は明確な目標を失ったと思う。
そして、その6年後にはwebマスターをやっていたアロハじじい2号夫妻まで亡くなってしまったのである。
普通であれば、この時点で手仕舞をせにゃならんところだが、何故か私はそうしなかった。
自分独りでは何も出来んのはわかっているが、これで終われば後味の悪い青春物の映画である。
別にハッピーエンドを願っているわけじゃないが、怠け者の私にだって意地はある。
どうせなら、もう少し青春をしてみたかったのかも知れん。
まぁ、私たちは映画でもあり得ないようなシチュエーションに嵌まったわけなのだが、現実は映画と違って残酷で貧乏臭いもんだ。
それでも私はアロハ屋で在り続けるしかないのだろう。
バカにはバカの意地もある。
そして、私はそんなバカな姿を見せたいもんだと思っている。
私たちは暑気払いと称して、毎年のように向島の達寿司で大隅田川の花火を楽しんでいた。
タキシードとイブニングの約束は果たせなかったが、みんなで愉快な時間は過ごせたと思う。
だが、私が残っている以上は、まだそんな夢は終らん。
アロハファクトリーの苦労話にもいずれは決着がつくと思うが、それはまだ先になりそうだ。
良くできた青春物みたいな、私たちのストーリーはまだ続いているのである。