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想い出の Fly me to the moon
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    JUGEMテーマ:つぶやき。

    こんにちはikeです

    私の両親は音楽が好きだったが、子供たちに特別な教育を施す気は無かったと思う。

    自宅には普通にステレオと古いアメリカンポップスのレコードが在ったくらいである。

    なので、ロックやソウルを聴く事は平気であるが、自分が楽器を始めるのには音の問題があった。

    つまり、隣近所に迷惑はかけられんからである。

    かと言って、下町のスラム街には練習用のスタジオなんて在るわけが無い。

    みんな苦労して練習したんだよな。

     

    私は下町のスラム街から文京区の高校に進学したのだが、最初に親しくなったのはだった。

    優男だが気が強く、とにかく出鱈目な奴であった。

    入学式の後のオリエンテーションが終わってから、私たち2人は白山でお茶したのだが、下町育ちの私と彼とは行動が違っていた。

    だいたいが吸っているタバコがラッキーストライクなのである。

    私?私は地味にショートホープなんだけどね。

    色々と話をするうちにお互いの育った環境の違いはわかってきたが、その時に私は「世の中は広いもんだ」と感心したもんだ。

    ちなみにの親父さんはカントリーのミュージシャンだった。

    私でも名前を知っているくらいだから、そこそこ有名だったと思う。

    何度か彼の自宅に遊びに行ったが、親父さんの職業柄かスタジオが在るのにはビックリしたね。

    10畳くらいだから決して広くはないが、アップライトのピアノとドラムのセットが置いてあり、私は腰が抜けるほど驚いた。

    すると、はピアノを弾き始めるから2度ビックリである。

    たかだか高校の1年坊主が「Fly me to the moon 」なんぞをサラッと弾くのだから勝てんわな。

    そんな快適な音楽環境に育てば、その気になれば何でも出来ただろう。

    だが、肝心なのはその気になる事だと思う。

    私は不幸にしてスラム街で育ったが、今では生意気な能書きをたれるようになった。

    もし、私が真剣に音楽をやりたいと思っているなら、練習する環境を整える事も出来るのだ。

    今は無理だが、いずれは音楽中心の生活を送りたいと私は思っている。

    同じような志を持つオッサンも多いのではなかろうか?

     

    は3ヶ月くらいで高校を辞めたが、私にとっては非常に内容の濃い時間を過ごせたと思う。

    一緒に踊りに行ったり、無免許で車を乗り回したり、そんな遊びの中で、私は彼の持つセンスを必死で吸収したもんだ。

    彼は「やりたい事からやっていく」と口癖のように言っていた。

    つまり、彼ほど恵まれた環境に育っても、願うすべてを叶える事は出来なかったのだろう。

    そんな思いが、あの時の「Fly me to the moon」に込められていたのかも知れんな。

     

     

    | じじいの独り言 | 10:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
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