JUGEMテーマ:つぶやき。
こんにちはikeです
先日、ある美女と食事をした際に彼女がオールドパーSuperiaを持参してくれた。
ずいぶん珍しい酒を知っているもんだとビックリしたのだが、その時に我が家のオヤジさまはオールドパーが大好きだった事を思い出してしまった。
オヤジさまは退官後に悠々自適の生活を送っていたが、オールドパー12年の1ℓ瓶を週に1本のペースで空けていた。
律儀なもんである。
ちなみに、同じオールドパーでもSuperiaやClassicはキャビネットの飾りで、飲むのは12年物ばかりだった。
しかし、終戦後はアメリカ軍の嘱託として働いていたのに、何故にバーボンでは無くてスコッチばかり飲んでいたのかね?
今となっては調べようもないのだが・・・
私たちはにはちょっと理解できないが、オヤジさまの世代はオールドパーが大好きだ。
別にもっと高い酒だっていくらでも飲めると思うのだが、この世代の方は何故かオールドパーで満足してしまうのである。
オールドパーを愛飲した有名人と云えば吉田茂と田中角栄の2人ではなかろうか?
田中角栄に至ってはロッキード疑惑発覚後に自宅に籠もり、1日に1本のペースでオールドパーを空けていたと聞く。
真偽の程はわからんけど、まぁ在り得る話だと思う。
私でもストレスが溜まれば、それくらいは平気で飲んでしまうだろう。
オヤジさまもこの2人にあやかりたかったわけでは無かろうが、ある意味ではエスタブリッシュメントの所作としてオールドパーの効能を信じ込んでいた可能性は在ると思う。
私も社会人になってから、何度か晩酌のご相伴にあずかったが、確かに美味い酒であるのは間違いないと思った。
だが、私はやっと貧乏酒から脱したばかりの頃で、まだオールドパーの本当の味わいは理解出来なかったはずだ。
では、今なら解るかと云えばそこまでの自信は無い。
先日、美女と2人で飲んだSuperiaは美味かったが、それはその場の雰囲気と懐かしい思い出が重なったからであろう。
それを私が自発的に飲むには、まだ早い気がするのである。
今はまだターキーやジャックをガブ飲みする方が似合っていると思う。
私は別に親父さまの真似をする義理も無いし、美味い酒なんていくらでも在る。
だが、オールドパーが私の記憶に残る酒の1つであるのは間違いない。
ならば、その味わいは隠居になってからの楽しみに取っておけばいいのである。
私は安酒で肝臓を鍛え、今では普通の酒飲みに育っていると思う。
私の世代はレッドやホワイトで酒を覚えたのだが、そんな私ですら、今ではターキーやジャックを平気で飲んでいる。
酒にうるさい奴らはシングルモルトに走りボウモアやマッカランを飲むが、不思議とオールドパーやジョニーウォーカーは飲まないね。
これらはなかなか美味い酒なのだが、些か時代遅れなイメージがあるのだろう。
別に酒なんて美味ければいいのだが、それだけではダメな時代になったのかね?